たとえ同じ業界からの転職だとしても、新しい会社で、新たに他の社員とのコミュニケーションをとることは本人からすれば、相当のストレスを感じる状態といえます。
慣れない職場環境の中、短い研修期間を経て配属され配属先では他の社員と話す機会も少ないなると、チョットした事でも相談できない状態では自分の中に不安がどんどんと溜まっていきます。
話す相手が部門長だけとなるとなおさらでしょう。
このような状態は、中小企業ではよくある光景です。
特に中途採用社員に対するコミュニケーション不足から退職に至るケースがよくみられますので、採用しても、すぐに辞めてしまわないような職場環境作りを意識的に行っていく必要があります。
採用者を受け入れる際には、以下のようなコミュニケーションを意識的に行います。
1.少なくとも試用期間中は、仕事に対する姿勢、やってもらいたい業務への適性・勤務上で 問題と考えている事などを、まめに話しを聞くこと。
2.話を聞く中で、会社側からすれば満足できない点があったにせよ、まずは相手が行動している事を 認めているとの発言をする。
3.相手の行動等を認めているとの姿勢を示した上で 注意・指導すべき点があれば注意をし指導をする。
「話を聞いて欲しい」「自分のとった行動を認めて欲しい」という想いは、誰にでもあるものです。
そこを何も言葉も交わさず、相手の業務に意識を向けない、向けていないととられるような態度にみえると、果たして自分はこの会社で役に立つのだろうかと不安な気持ちが先に出てきてしまい、さらにこの状態が続くと、「この会社はつまらない、自分に合っていない」と勝手に判断をして、辞めてしまう事になります。
俺の背中をみてついてこい!だけでは、人はついていきません。
日頃から、ちょっとしたコミュニケーションを大事にし、せっかくご縁があって入社してくれた社員がすぐに辞めない職場にして欲しいと願うばかりです。