人事マネジメント

年俸制で給与を支払う場合の支給方法

プロ野球選手などは毎年シーズン後、契約更改を行い

ます。

前年の成績がよければ年俸が上がり、チームに貢献

できなければ大幅ダウンも覚悟しなければなりません。

サラリーマンはここまで極端ではありませんが、接点は

あります。

年俸制には大きく3つの支給方法があります。

①基本年俸+ボーナス
②基本年俸+ボーナス+評価ボーナス
③基本年俸+ボーナスを併せて設定

年俸額に残業手当を加味した場合、どのように計算すれ

ばいいのでしょうか。

ア.年俸額を12分割し月の支給額をもとに月給時と同様

 に単価計算する方法

イ.年俸額を年間所定労働時間で割って単価を計算する

 方法

ア.イ.どちらを用いるかは、年俸制の趣旨を勘案し決める

べきでしょう。

いずれの方法であっても、ボーナス分を毎月均等支給す

る場合には注意が必要です。

残業手当を計算する場合、ボーナスなどはその算定基礎

に含まれないとされています。

しかし、ボーナス分も均等分割し支給していると、このボー

ナス分も含めて残業単価を計算しなければならなくなって

しまいます。

残業手当を加味して年俸額を定める場合には、年俸のい

くらが残業手当に相当するかを明確に定めましょう。

年俸制は大企業で導入している割合が高い傾向にありま

すが、全社員に適用している会社はまだ少ないようです。

多くの会社は管理職クラスになってから年俸制にする方法

を採用しています。

人件費の削減だけの目的で導入することは避けましょう。

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