ハーズバーグの二要因理論による従業員満足度の向上
従業員満足度を高めるために、米国の臨床心理学者ハーズバーグの二要因理論(動機付け・衛生理論)によって説明することができる。
満足度の高い社員は生産性が高くなる一方で、満足度の低い社員は生産性が低い、離職率が高いなど、企業にとってさまざまなデメリットがあります。
労働人口の減少による人手不足に悩む現代日本では、社員一人ひとりの生産性向上や離職防止が重要課題となっています。
社員のマネジメントは、単に社員にやる気を出させるためだけでなく、生産性向上や離職防止による人手不足問題の緩和・解消方法として注目されているのです。
「動機づけ要因」と「衛生要因」の違い
- 「動機づけ要因」:満足度がプラスに働く要因
- 「衛生要因」:満足度がマイナスに働く要因
衛生要因(不満要因)をいくら取り除いても満足度がプラスになるわけではない。
不満が解消されて、マイナスが減るのみ。
つまり、仕事の満足感を引き出すには動機づけ要因にアプローチしなければならない。
いくらいい人材を採用しても従業員満足度が低ければ、人は辞めていく。
衛生要因と動機付け要因
衛生要因(満足度がマイナスに働く) | 動機付け要因(満足度がプラスに働く) |
・会社方針(ビジョン帰属意識)
・管理のあり方 ・人間関係(上司や部下との関係) ・労働条件(勤務時間、休暇) ・給与 |
・仕事(やりがい、適正、質、量)
・承認(評価、公平性、納得感) ・貢献(会社、顧客、職場に貢献できているか) ・責任 ・成長(成長実感、人材育成、将来なりたい自分になれるか) ⇒思い込みや経験則で判断することなく目の前の社員と真剣に向き合い、成長に寄り添う |
⇒不足すると満足度が下がる | ⇒充足すると満足度が上がる |