年収130万円の壁 見直しへ
年収が一時的に130万円を超えても2年間は、扶養から外れないとすることがこの10月1日から開始されるという。
今後は年収見込みが130万円を超えても、直ちに扶養認定を取り消さず、将来の年収見込みから総合的に判断するルールへと変更される。
最低賃金は毎年上昇するものの、130万円の壁は変わらずということから、時間調整を行うパートさんがいたなら、20年前なら1人で行っていた業務を現行なら1.6人必要ということになる。
最低賃金(円/時間) | 130万円の壁(月間時間数) | 160時間稼働時の給与 | |
2003年 | 664円 | 163時間 | 106,240円 |
2013年 | 764円 | 141時間 | 122,240円 |
2023年 | 1,004円 | 108時間 | 160,640円 |
2年間は暫定的に運用することが明言されているので、法改正を経た後に新たな運用をされるのでしょう。
その際に問題となりそうなのが次の点です。
第3号被保険者が、独身者や共働き世帯がその分保険料を負担しているから、と考えるなら不公平感を生じさせている。
年収見込み130万円は今後の最賃の上昇を考えると、本格的な制度の見直しに着手する必要があるのではないか。
(出所:厚労省 最低賃金改定状況)