ギグワーカーの特徴
ギグワーカーとは、インターネット経由で単発の仕事を請け負う労働者のこと。
ライブハウスなどに居合わせたミュージシャンが一度限りで演奏に参加することを意味する音楽用語「gig(ギグ)」に由来する。
料理宅配サービスの配達員の他に、ライドシェアの運転手や特定のプロジェクト限定でソフト開発の仕事を請け負うフリーのエンジニアなどが典型。(日経新聞より引用)
ギグワーカーは委託契約に基づく
ギグワーカーは、一般的には発注者との個別の業務委託契約に基づき、単発業務の受託者として、発注者から独立して仕事の遂行を担う立場として整理されてきました。
ところが、「独立」という言葉とは裏腹に、実際には、以下のような状況に置かれているギグワーカーが存在することも事実です。
・いつも同じ発注者から仕事を請けて報酬を得ている
・発注を受ける立場として相対的に交渉力が弱い
・契約書に具体的な業務内容での記載のない状態で業務を実施
・1つの仕事に長時間拘束される
・労働環境が整備されない安全衛生の不十分な環境で働く
・会社の従業員のようなふるまいを要求される
このような、およそ「独立」という響きからはほど遠いギグワーカー達であっても、職安法上の「労働者」の要件となる人的従属性や指揮命令関係を満たさないような運用の下で働いています。