辞書によると、インセンティブとは目標を達成するための刺激。誘因。
目標を達成するための刺激策として、歩合制は広く認識されているところですが、どのような意味合いで賃金の一部分を構成しているのか考えてみたいと思っております。
「従業員が会社に貢献し、売上が賃金に反映されれば、社員は売上を意識し、頑張って売上を上げてくれるのではないか」
この様に感じていらっしゃる経営者の方が多いのも事実です。
歩合制を導入することにより果たして売上げを上げることが出来るのでしょうか?
優秀な営業能力を持った社員が一人で会社を引っ張っていく企業はたくさんあります。
中小企業では、社長という優秀な営業マンが会社を引っ張っているというケースは非常に多いです。
優秀な営業マンを中心に組織が上手く機能している時はあまり問題を感じません。
しかし、一人がどれだけ頑張っても無限に売上や利益を上げられることは不可能です。
一人の人間には時間的にも能力的にも限界があるからです。
会社の売上を上げようとする場合、優秀な営業マンをもう一人つくればいいのですが、なかなか簡単にはいきません。
優秀な営業マンは独立してしまうことも多いですし、リーグのイチロー選手やサッカーの本田選手の様なスパースターはなかなか簡単には出てきません。
普通の社員を、イチロー選手や本田選手のように育てていくしかないのです。