労働者派遣・請負

「同一労働同一賃金」対策で正社員待遇を下げる?

同一労働同一賃金と正社員待遇の引き下げ

「正社員の待遇を下げて、非正規の社員との待遇差をなくせばいい」と考えている方がいたらどうでしょうか。

この考え方については、「同一労働同一賃金ガイドライン(短時間・有期雇用労働者及び派遣労働者に対する不合理な待遇の禁止等に関する指針)」において、そのような考え方に否定されています。

同ガイドラインでは、「同一労働同一賃金実現のために労使で合意することなく正社員の待遇を引き下げることは、望ましい対応とはいえない」と明記されています。

もちろん、労働条件の変更について、労使で合意すれば、違法性はありませんが、そのような考え方自体が、同一労働同一賃金の趣旨に反するものといえます。

今後のことも踏まえて、正社員の待遇を下げるという考え方は捨てたほうがいいでしょう。

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