労働条件・環境

自転車通勤中の事故で莫大な損害賠償

エコ・健康ブームの高まりの中、通勤手段として自転車による通勤を選ぶ従業員も多いのではないでしょうか。

通勤時に従業員が起こした事故に、会社の責任が問われる可能性があるのは自動車のみならず自転車も決して例外ではありません。

自転車事故だからといって損害額が低くなるわけではありません。

小学5年の少年(10才)が乗った自転車と歩行者が衝突した事故の損害賠償訴訟で、平成25年7月4日の神戸地裁判決は、少年の母に約1億(将来の介護費約4,000万円、自己で失われた逸失利益約3,000万円、怪我の後遺症3,000万円)と高額の賠償を命じました。

この事案は被害者が自己の影響で寝たきりの状態になったことも影響して賠償額が高額になったので自転車事故であれば一概に高額というわけではありません。

しかし自社の従業員が通勤中に起こした事故につき高額の賠償を支払われければならなくなる可能性があります。

自転車通勤者だから安心だ、と言えるご時世ではありませんのでご注意を。

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