このような安全状態をつくり出すことで議論を活発にする効果をもたらすことから、心理的安全性はイノベーションの観点から語られることが多いかもしれませんが、従業員エンゲージメントにも好影響をもたらす、ということも容易に理解できます。
心理的安全性と対人リスク
対人リスクとは次のようなものとされていて、やはり「恥ずかしい」ということと深く関連しているように感じます。
1.無知だと思われる不安
2.無能だと思われる不安
3.ネガティブだと思われる不安
4.邪魔をする人だと思われる不安
このようなことに鈍感な人は「空気を読まない」と言われそうなものだと思いませんか?
ただ、ときには空気を読むことも大切かもしれませんが、空気を読むことに終始してしまっては新しく柔軟な発想は生まれ出てきません。
心理的安全性が組織に与える影響
つまり、心理的安全性は上記のようなリスクをテイクしても大丈夫という安心感をもたらし、発言することを自ら抑制しなくとも問題ない、むしろ積極的な意見交換ができるという環境をつくり出す上でポイントとなるもの、ということになります。
ところで、この言葉が注目されている背景としては、心理的安全性が確保されていない組織が多いという実態がある、と考えられます。
それは職場であったり、チーム運営であったり、会議でもそうでしょう。現実の裏返しということのようです。