●マイナンバー制度とは
それでは、「マイナンバー制度」は、どんな制度なのでしょうか?
日本国民だけでなく、日本に居住する外国人にも番号を割り振り、所得や納税実績、社会保障に関する個人情報を一括管理します。
現在は、個人ごとに社会保険は、「基礎年金番号」、雇用保険は「雇用保険の被保険者番号」が使われていますが、将来、「マイナンバー」に一本化していくということになります。
ひとつの番号で管理するので、簡単に個人の所得や厚生年金の加入実績が分かってしまいます。
例えば、年金事務所が社会保険の未加入者対策で利用すれば、いつから勤務していて、いくらの収入があるのか、分かってしまいます。
個人には「マイナンバー」が割り振られます。
会社には、「法人番号」が割り振られます。
平成28年1月から利用開始され、段階的に納税や社会保険、雇用保険などの手続きのときに必要になってきます。
税や社会保険料の納付が法人、個人とも一元管理が行われますので、行政側からすれば手間がかからず、管理できるというメリットはあるのでしょう。
しかし、全ての金銭授受や加入履歴が透明になりますので、困ったという事態に陥る方々も想像できます。