採用・教育

採用面接時に聞いてはいけないこと

企業の採用選考時の面接では、採用担当者
と応募者がさまざまな会話をすると思われ
ます。

なかには「受け答えを見るため」「リラック
スしてもらうため」などの理由で、採用担
当者が他愛もない雑談のような質問をする
こともあることでしょう。

例えば、

「お父さんはどんなお仕事をされているの
ですか」

「尊敬している人はいますか」

などといった質問は、職業安定法によって
禁止されているということはご存じでしょ
うか?

採用選考時において「聞いてはいけないこ
と」をお伝えします。

<選考時に「聞いてはいけないこと」>

面接時に、以下を尋ねることは「職業安定
法第5条の4」により、原則として禁止され
ています。

1.本籍、出生地に関すること

2.家族(職業、続柄、健康、地位、学歴、収
入等)に関すること

3.住宅状況に関すること(高級住宅地or下
町か、持ち家or賃貸かなど)

4.生活環境、家庭環境に関すること

5.宗教に関すること

6.支持政党に関すること

7.人生観、生活信条に関すること

8.尊敬する人物に関すること

9.思想に関すること

10.労働組合、学生運動など社会運動に関す
ること

11.購読新聞、雑誌、愛読書等に関すること

つまり「本人の生活や家庭環境に踏み込ん
だ質問」や「仕事と直接は関係ない思想に
抵触する(可能性がある)質問」

が禁止されています。

ちなみにこれらを破ったとしても現時点で
罰則があるわけではありません。

しかし、求職者がハローワークなどに相談
に行った場合には、指導・注意を受けるこ
とが考えられます。

また、「言いたくもない家庭環境のことを無
理やり言わされた」などの風評リスクも、
可能性としてはありえるでしょう。

上記点に留意しながら面接を進めていかねば
なりませんね。

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