退職後に健康保険の任意継続被保険者になったほうが国民健康保険(国保)よりもお得な場合としては、一般的に以下の要件となります。
①会社員時代の給与が高い
②扶養する家族が多い場合
これらの条件に合致する場合は、任意継続被保険者の方がお得となります。
といのも、協会けんぽの場合ですが、会社員時代の保険料は、標準報酬月額に保険料率を掛けたものを事業主と折半で支払っています。
任意継続被保険者になると全額自分で支払うことになるからです。
任意継続被保険者の場合、保険料額には上限があり、標準報酬月額が28万円となっています。
都道府県で保険料率が違いますが、ここ愛知県の場合は、40歳未満で27,916円、40歳以上は介護保険料率が加わり32,340円となります。
大雑把に言うと、40歳未満ならどんなに高い給料でも、保険料は27,916円まで、ということになります。
また、協会けんぽや健保組合の場合、一定の要件を満たした家族を被扶養者とすることが出来るので、配偶者とお子さんがたくさんいらっしゃる場合等は得なのです。
国民健康保険には、被扶養者という制度はありませんし、前年度の収入で保険料が決まります。
●国民健康保険が得な場合
上記の説明から、単身者で、給与も28万円以下だった場合、国民健康保険のほうが得な場合もあります。
市町村によって保険料がまちまちですので、お住まいの市町村の国民健康保険の窓口で詳しいことはお確かめくださいね。