労働者派遣・請負

派遣事業で売上を増加させるために

派遣業においては、派遣料金は1時間当たりの単価で算出されることが多いので、派遣事業の売上は売上=単価×労働者数×稼働時間という数式で計算されることとなります。

この計算式から分かるように、売上高を増加させるためには、

①派遣単価の増額
②派遣労働者数の増加
③派遣稼働時間の増加

が必要となって参ります。

①派遣単価を増額させるためには、より高い価値が見込まれれる業務に派遣させなければなりません。

同業務に派遣を継続させることとしても、より高い技能の習得、知識の向上が必須となるでしょうし、希少性のある人材が必要となります。

義務化されたキャリアアップ教育訓練によって、技能の習得、知識の向上を図ること、もしくは募集採用を強化し水準の高い労働者確保を行わねばなりませんが、昨今の採用難のご時世では後者は一筋縄ではいきません。

②派遣労働者数の増加を行うためには、多数の派遣先を確保しておくことが重要となってきますので、派遣先を開拓し獲得しなければなりません。

新規顧客を優先するが余り、既存顧客をないがしろするようなことがあれば、受注残が生じて売上逸失するようなことがあれば、信頼性も損なわれてしまう結果が発生してしまうこととなります。

③派遣稼働時間の増加をさせるためには、拘束時間の長い業務に派遣した方がいいこととなり、時間外労働を増やすことも検討材料となってきます。

しかし、仕事と生活の両立が叫ばれている中において、長時間労働は問題となってくるのは間違いありません。

過重な長時間労働は法違反においても問題となるので長時間の拘束、時間外労働の増加によって売上を増加させるには限界があります。

上記①から③までの策を適宜組み合わせ実施することによって、売上増に繋げていくことこそが派遣事業者にとって優先すべき事項だと考えられます。

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