厚生労働省が定めた「有期労働契約の基準」で、期間を区切って雇用契約を結ぶ場合には、契約の期間の満了後の更新の有無や、更新するかどうかの判断の基準をあらかじめ明確にしておかなければならないとされている点です。
このため、多くの会社では雇用契約書に更新の有無や更新するかどうかの判断の基準を記載しています。
では、どのように記載すればいいのでしょうか?
雇用契約書の契約更新の判断基準は最も重要
この点については、「契約は更新しない」などと書かれている会社や「○回を限度として更新することがある」と書かれている会社もあります。
確かに、このように書いておけば明確です。
しかし、このような書き方をしてはいるものの、現実には契約書を巻き直すなどして、契約の更新を行っている会社もあります。
これでは、契約書の記載と、現実が合致しません。
契約書では「更新しない」などとしていても、実際には更新している実態があれば、裁判所では、有期契約労働者が更新をしてもらえることについて期待をもつのは当然であると判断されてしまいますので注意しなければなりません。