厚生労働省が定めた「有期労働契約の基準」で、
期間を区切って雇用契約を結ぶ場合には、契約の
期間の満了後の更新の有無や、更新するかどうか
の判断の基準をあらかじめ明確にしておかなけれ
ばならないとされている点です。
このため、多くの会社では雇用契約書に更新の有
無や更新するかどうかの判断の基準を記載してい
ます。
では、どのように記載すればいいのでしょうか?
●雇用契約書の契約更新の判断基準は最も重要
この点については、
「契約は更新しない」などと書かれている会社や
「○回を限度として更新することがある」と書か
れている会社もあります。
確かに、このように書いておけば明確です。
しかし、このような書き方をしてはいるものの、
現実には契約書を巻き直すなどして、契約の更
新を行っている会社もあります。
これでは、契約書の記載と、現実が合致しません。
契約書では「更新しない」などとしていても、実
際には更新している実態があれば、裁判所では、
有期契約労働者が更新をしてもらえることについ
て期待をもつのは当然であると判断されてしまい
ますので注意しなければなりません。