採用・教育

採用面接時に聞いておかねばならないこと

投稿日:2018年11月19日 更新日:

前回は選考時点で「聞いてはいけないこと」
をお伝えしましたが、では逆に「必ず聞い
ておくべきこと」は何でしょうか?

それは本人の「既往歴」(これまでにどのよ
うな病気にかかったか、アレルギーや持病、
大きなけがをした経験はないかなど)につい
てです。

これは採用担当者によっては「聞いてはい
けないのでは?」と考える人も多いようで
すが、決してそんなことはありません。

労働安全衛生法65条の3では、

「事業者は、労働者の健康に配慮して、労
働者の従事する作業を適切に管理するよう
に努めなければならない」とされています。

また同時に、入社予定者は自身の健康状況
について、会社に正しく申告する義務があ
るといえます。

例えば従業員に持病があり、就労が原因に
よってそれが悪化したとします。

その場合、本人からの告知が無かったため
「持病のことを会社が知らなかった」とし
ても、会社が安全配慮義務違反を問われる
ことがあるのです。

「知らなかったのだから、会社に責任は無
い」という言い分はこの場合通用しません。

持病の有無や既往歴については、面接時に
聞きにくい場合もありますので、エントリ
ーシートや質問票で、

「既往歴はありますか」

「採用後に配慮してほしい健康状況等はあ
りますか」

などの項目を設けて確認しても良いでしょ
う。

※ただし、特定の者に限定し、また本人の
同意を得ずに「HIV検査、B・C型肝炎感染
の検査等」を実施することは認められてお
りません。

個人情報の観点からも「個人の病歴はデリ
ケートな情報だから聞いてはいけない」と
誤解されがちです。

しかし、本人が病歴を申告せず、会社側が
何も配慮できないまま勤務した結果として
持病が悪化すれば、取り返しのつかない状
況に陥る可能性もあります。

採用する従業員、そして会社を守るために、
採用選考時に確認すべき質問、確認しては
いけない質問について、社内で再度確認を
しておきたいものです。

【参照】

採用選考自主点検資料(厚生労働省)

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