日本の労働力人口が減ることは様々な統計から明らかに
なっていますし、2008年からは継続して減少しています。
企業は労働力人口減少にある中、労働力も十分に活用して
いかなければならない時代に入ってきています。
短時間正社員、地域限定正社員、テレワーク、ダブルワーク、
労働者でないフリーランスなど、さまざまな価値観をもった
人が、様々な働き方をしたいと望んでいます。
そして、IT技術の発達などにより、それらの働き方も可能な
時代になってきています。
人はやらされている時はあまり真剣になれなくても、
自分がやりたいと思ったことには思わぬ力を発揮することが
あります。
「多様な人材が活躍できる多様な働く場をいかに整備できるか」
が、企業にとって存続、成長していけるかどうかの大きなポイ
ントとなっているのです。
このようなご時世で、短時間労働者の筆頭であるパート労働者
について考えてみようと思います。
●非正規労働者の3つの課題
いわゆる非正規労働者とは、一般的に
(1)労働期間に定めのある契約社員
(2)正社員より労働時間の短いパートやアルバイト労働者
(3)直接雇用ではないいわゆる派遣労働者
のことを言います。
非正規社員の数は1990年代から徐々に増え始め、
2015年には全労働者の40%を超えの約1900万人超に達して
います。
そのうち、約7割をパートとアルバイトが占めています。
産業別にみると、製造業、卸売・小売業、宿泊・飲食サービス業、
医療・福祉関連といった業種で多く雇用されています。