くらし・経済

『お前のモノは俺のモノ、俺のモノも俺のモノ』(下請法)

漫画ドラえもんの中のジャイアンの台詞でおなじみですが、

ジャイアンとのび太には交渉力(?)に大きな差があり、

のび太は言い返すことができません。

漫画の世界ではドラえもんが助けてくれますが、ビジネスの

世界では弱い者の味方になってくれる法律があります。

下請法(下請代金支払遅延等防止法)では、小さな会社が

大きな会社からシステム開発や物品製造などの発注を

受けた時、交渉力の差から不利益を受けないよう、厳格な

ルールを定めています。

知らぬ間に法律違反していた、なんてことになりかねません

ので、要注意!です。

【例:相手の合意があるんだけど…】

プログラム開発の発注後、仕様変更が発生、機能を追加して

もらうことになりました。

下請事業者には工数が発生するはずだが、予算が厳しい

ことを伝えたら、今回は無償で対応してくれると言ってくれた。

実は、これも下請法で禁止されているんです。

下請事業者に責任がないのに、費用を負担せずに、発注の

取消や内容変更、やり直しをさせることはできません。

相手方の合意があっても違法と判断されてしまいます。

【参照】

公正取引委員会・下請法Q&A
https://www.jftc.go.jp/shitauke/sitauke_qa.html

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