全国の派遣社員やその扶養家族約48万6千
人が加入する「人材派遣健康保険組合」(東
京)が、本年度いっぱいで解散する方向で
検討していることが13日分かった。
解散すると、加入者は中小企業向けの協会
けんぽに移るが、協会けんぽが発足した
2008年以降で最大の移行人数となる。
国は協会けんぽに補助金を出しており、移
行に伴って国民負担が百数十億円増える見
通し。
<以上、4月14日東京新聞より引用>
健康保険組合は、健康保険の仕事を行う公
法人です。
常時700人以上の従業員がいる事業所や同
種・同業で3,000人以上従業員が集まる事
業所が、厚生労働大臣の認可を得て設立す
ることができるとされています。
大企業の場合は前者のケースで、親会社が
設立主体となり、グループ会社を含めた従
業員で構成し、高品質なサービスを提供し
ています。
中小企業ですと後者になり、IT企業や、
金融業、広告業などの業種ごとに多数の会
社が集まり組合を設立しています。
●健康保険組合のメリット
健康保険組合のメリットとしては、国の健
康保険よりも保険料率が低くなることがあ
ることです。
特に財政状態が良い組合は保険料が低く、
かなりのメリットとなります。
もう一つが組合独自の福利厚生を提供でき
ることです。
保養所の利用ができたり、スポーツジムや
アミューズメント施設の利用料をサービス
してくれる組合などもあります。
また、保険給付が通常よりも手厚い組合も
あります。
一般的に出産をされる際、出産育児一時金
として42万円が支給されますが、組合によ
ってはこの金額に付加給付として10万程度
上乗せするところもあります。
このようなメリットを享受できる反面、当
然デメリットもあります。
健保組合が解散しなければならなくなった
理由やデメリット等について次回紹介して
参りたいと思います。