●正社員とパートタイムの待遇が違って当たり前?
正社員とパートタイマーの待遇が違うのは当たり前!と
考える企業もまだ少なくないと思います。
しかし、正社員と同じ仕事を行っているにもかかわらず
パートタイマーだというだけで差別をすることは、労働者
のみならず企業にとっても良いことではありません。
なぜなら、このような行為は法的に問題があるだけでは
なく、事業運営上の問題もはらんでいるからです。
企業が従業員を選ぶように、従業員も働く場所(企業)
を選びます。
景気動向の影響もありますが、特定業種では既に給与を
上げても人が集まらないという状況が散見されます。
人口が減少局面に入った日本では、
今後、このような状況はあらゆる業種業態で発生する
はずです。
そんな時、公正な待遇が期待できない企業で働きたいと
思う人がどれほどいるのでしょうか。
正当な評価を望む優秀な人材ほどそういった企業は敬遠
されるはずです。
●武田節でいう「人は石垣、人は城」
よく「企業は人なり」と言われますが、事実、人がいなけ
れば企業は成り立ちません。
法令遵守は当然重要なことですが、公正な待遇は、事業
運営の観点からみても非常に重要なポイントだと言えます。
派遣法や労働契約法でいう“均衡待遇”がパートタイム
労働法にも如実に反映されている点に留意する必要が
ありそうですね。