昨今の人手不足により「出戻り制度」というものが
注目を浴びています。
諸事情により退職した従業員が復職することが可能に
なる制度ですが、労使ともにメリットがあるのです。
一度その会社で勤務していることから再度職場で
活躍してくれるであろうという安心感があります。
また育成コスト(労力や時間など)がかからず、
即戦力化として期待もできます。
他社に勤務したものの、やはり厳しい現状があるのだと
理解しており、つまり「隣の芝は青くなかった」と再認識
していることから、自社の強みを社内でプロモーション
することもできるのです。
この結果退職志望の従業員に対し、自分の経験談を
伝えることができ、引き止め効果もあります。
ただし「出戻り制度」を適切に運用しないとデメリットも
生じます。
一旦退職してもいつでも戻ってくることができる、と
なれば職場の秩序が崩れる恐れがあります。
また退職前と同部署に戻すこと、役職を上げて復職
させてしまうと、自社で頑張っている従業員に示しが
つかないことにもなってしまうので、待遇にはくれぐれも
注意が必要となってきます。
退職する従業員全てが「出戻り制度」の対象とする
のではなく、制限をかけることも必至となるでしょう。