たったひとつの失敗を引きずる「新型うつ」と呼ばれる新しいうつの症状が拡がりつつあると、TVで見ました。
その理由を次のように語っていました。
いわゆる終身雇用にみられるような日本独自の家族的経営が失われてきたため、職場での疎外感を感じるようになったことに一因があるとのこと。
今の若い人は、上司との飲み会に行かないだけでなく、社内旅行にも参加しない人が増えているといいます。
仕事とプライベートを完全に分けることで、逆に職場での孤独感が強まり、上司の何気ない言葉でも傷つく人が増えているのだとか。
最近は若い人が心を病むだけでなく、若い人の行動が理解できないベテラン社員の相談を受けることも増えてきているというのです。
さらに驚くべき事実を言っておりました。
企業と契約しているメンタルクリニックの中には『ご相談内容は会社には秘密にいたします』と謳いながら、従業員の相談内容を会社の上層部に伝えているところがありますと。
それを人事考課に反映しているのです。
勿論、ほとんどのクリニックは法令遵守しているそうなので、このような悪質なところは、あくまでも例外です。
このようなことを聞くと、労使間の人間関係が、冷え切った企業が増えてきていると思えて仕方がありません。
かつて日本にあった労使間の家族的なつながりが、崩壊してきていると考えると、寂しく思います。