
「40年ぶりの大改正」と話題の労働基準法見直し。2026年4月現在、現場では「結局いつから変わるの?」「何が変わるの?」という疑問の声が多く聞かれます 。
結論から申し上げますと、「法案提出は少し後ろ倒しになったけれど、中身は着々と固まっている」という状況です 。今回は、中小企業の経営者・人事担当者の皆様が「今、最低限知っておくべきこと」を整理してお伝えします。
1. なぜ「40年ぶりの大改正」が必要なのか?
現在の労働基準法の骨組みは、まだ週休2日制すら珍しかった1987年の改正時のままです 。しかし、今は以下のような「当時の想定外」が当たり前になっています。
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テレワークの普及
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副業・兼業をする人の増加
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高齢者の現役続行
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フリーランスなど雇用によらない働き方の拡大
こうした現実と法律のズレを解消し、今の時代に合ったルールにアップデートするのが、今回の「大改正」の狙いです 。
2. 気になるスケジュール:2026年の法案提出は見送りへ
当初は「2026年の通常国会で法案提出」という流れでしたが、2025年12月に政府から「2026年の法案提出は見送る」との発表がありました 。
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理由: 2025年10月に発足した高市政権による「規制緩和」の方針と、それまでの「規制強化」の議論を調整する時間が必要になったためです 。
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現在の見通し: 中断ではなく「継続審議」となっており、2027年の通常国会での法案提出が有力視されています 。

3. これだけは押さえたい!検討中の「7つの改正ポイント」
まだ確定ではありませんが、2025年1月の報告書で示された以下の項目は、今後導入される可能性が非常に高いものです 。
① 休み時間の確保(勤務間インターバル義務化)
仕事が終わってから次の始業まで、一定の休息時間を空けることを義務付ける検討です 。
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影響: 夜勤明けの翌朝にすぐシフトを入れるような運用ができなくなります 。
② 「連勤」にストップ(14日以上の連勤禁止)
現行法では、やり方次第で24連勤も可能という「抜け穴」がありました。これを塞ぎ、最大でも13日までとする案です 。
③ 休みの日をハッキリさせる(法定休日の特定)
「週1日休めばOK」ではなく、「何曜日が法定休日か」をあらかじめ決めることを義務付ける方向です 。
④ テレワークをもっと柔軟に(部分的フレックス)
テレワークをする日だけ時間を柔軟に選べる、新しい仕組みの導入が検討されています 。
⑤ つながらない権利
休みの日や深夜のメールに対応しなくてよいルール作りを、国がガイドラインとして示します 。
⑥ 週44時間特例の廃止
10名未満の店舗などに認められている「週44時間まで残業代不要」という特例をなくす、あるいは見直す案です。人件費に大きく影響します 。
⑦ 副業のルール簡素化
本業と副業の時間を合算して残業代を計算する、今の複雑なルールを使いやすく見直す予定です 。
4. 「見送り」でも、今から準備を始めるべき3つの理由
「法律が決まってから動けばいい」と考えると、後で大きな負担になります 。
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体制整備に時間がかかる: シフト変更や人員採用は一朝一夕にはできません 。
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現状把握が最大の武器: 「自社で14連勤が発生していないか」を今調べるだけで、対策の優先順位が見えてきます 。
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方向性は変わらない: 法案提出が遅れても、「何を変えようとしているか」の軸はほぼ固まっています 。
5. 今すぐできる!実務チェックリスト
まずは、以下の点を確認することから始めてみませんか?
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退勤から翌日の出勤まで、何時間空いているか把握しているか
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14日以上の連続勤務が発生しているシフトはないか
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就業規則で「法定休日」は何曜日か決まっているか
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週44時間特例を使っている場合、廃止された際の人件費はいくら増えるか
参照:2026.1.26ブログ 2026年(令和8年)通常国会で労働基準法改正案は見送りへ

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