「働きがい」と「働きやすさ」の違いは何でしょうか?
「働きがい」は「自らの意思で仕事ができている」状態を示しますが、その要因は社会貢献をしている実感であったり、承認欲求が満たされることであったり人それぞれです。
しかし、何れも個人の内的から生まれるものが要因となっています。
反対に、「働きやすさ」は外的要因によって左右されます。
具体的には、施設環境や福利厚生の満足度・納得感などです。
「働きがい」が高まるメリット
厚生労働省の2014年の調査によれば「働きやすさ」よりも「働きがい」が高い場合に、仕事に対する意欲や定着に対して高い効果が得られると結果が出ています。
つまり、働きがい>働きやすさ、となります。
では、実際「働きがい」を高めるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
厚生労働省の調査では以下のような結果が出ており、大きく2つのメリットがあることが伺えます。
業績向上
働きがい、つまり貢献欲求や自己肯定感等が満たされる環境ですと、従業員は会社で「もっと貢献したい」「もっと活躍したい」欲求が醸成され、自ら率先して業務に取り組むようになります。
このようなモチベーションの高い状態になることで従来よりも業務の生産性があがり、業績向上が見込めます。
人材の定着率向上
「今の会社でずっと働き続けたいか」という厚生労働省のアンケートに対し、「働きがいがある」と回答した人の郡で肯定的な意見が多く見受けられます。
退職理由では、圧倒的に「仕事が自分に合わなかったため」という理由が多くなっています。
各人へ仕事に対しての動機付けや、モチベーション向上施策によって仕事内容への納得感や満足度の醸成がされ、働きがいへと繋げることが可能となります。
その結果、人員の定着化にも繋げることができます。
自社の現状や特性に合わせて、適切かつ積極的にSDGsを経営へ統合していくことが重要となってくるでしょうね。